Gmailで引用なし返信は失礼?状況に応じたマナーと設定方法を解説

Gmailで引用なし返信は失礼?状況に応じたマナーと設定方法を解説

代筆さん 代筆さん 2025-05-02

Gmailでメールに返信する時、前のメッセージが長く引用されていて、なんだか読みにくいな…と感じたことはありませんか?

「承知しました」と一言返したいだけなのに、長い引用が付いてくると、どこか煩わしく感じてしまいますよね。

実は私も、メールのやり取りが続くと、どんどん長くなる引用部分を毎回消すのが少し面倒だな、と思うことがありました。

かといって、毎回引用を消すのがビジネスマナーとして正しいのか、相手に失礼にあたらないか、心配になることも…。

今回は、Gmailで引用なしで返信する具体的な方法と、どんな時に引用を消してもOKなのか、逆に引用すべきなのはどんな時なのか、ビジネスシーンでのマナーについて詳しくご紹介します。

なぜGmailの返信で引用を消したい?よくある理由

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そもそも、どうして私たちはGmailの返信で引用を消したくなるのでしょうか?

いくつか、皆さんが「あるある!」と感じるかもしれない理由を挙げてみますね。

メールが長くなりすぎて読みにくい

何度もやり取りが続いているメールだと、引用部分がどんどん長くなっていきますよね。

新しいメッセージを見つけるために毎回スクロールしないといけないのは、正直少しストレスにもなります。

特にスマートフォンでメールをチェックしていると、画面が小さい分、長い引用は読みにくさを倍増させてしまいます。

スッキリと本題だけが見える方が、読む側も楽ですよね。

要点だけを簡潔に伝えたい

「承知しました」「確認します」といった短い返信の場合、その一言を伝えるためだけに、長々とした引用文が付いているのは、なんだかアンバランスに感じませんか?

伝えたいことはシンプルなのに、メール全体が重たく見えてしまうことがあります。

引用をなくすことで、メッセージがよりダイレクトに、そして簡潔に伝わるというメリットがあります。

スレッド形式で過去のやり取りが追えるから不要

Gmailをはじめとする多くのメールサービスでは、「スレッド表示」機能があります。

これは、一連のやり取りをまとめて表示してくれる便利な機能です。

このスレッド表示を使えば、過去のメールを探さなくても、会話の流れを簡単に追いかけることができます。

そのため、「返信メールの中に引用を入れなくても、スレッドで確認できるから大丈夫なのでは?」と感じる人も増えているのかもしれません。

特に、頻繁にやり取りしている相手であれば、なおさらそう思うかもしれませんね。

個人的なやり取りや短い返信の場合

ビジネスシーンだけでなく、友人や家族とのメールのやり取りでは、もっと気軽にコミュニケーションを取りたいですよね。

そんな時、かしこまった引用が付いていると、少し堅苦しく感じてしまうこともあるでしょう。

また、簡単な質問への回答や、短いお礼のメッセージなど、引用するまでもない内容の場合も、引用を消したくなる理由の一つです。

Gmailで引用なしで返信する具体的な方法

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では、実際にGmailで引用なしで返信するには、どうすれば良いのでしょうか?

いくつかの方法があるので、あなたに合ったやり方を見つけてみてくださいね。

返信画面で手動で削除する(基本)

一番簡単で確実なのは、返信画面を開いた後に、引用されている部分を手動で選択して削除する方法です。

返信ボタンを押すと、通常は元のメッセージが引用された状態で編集画面が開きます。

その引用部分(通常は「---------- Forwarded message ----------」や「On [日付], [送信者名] <[メールアドレス]> wrote:」といった行から下の部分)をマウスでドラッグして選択し、DeleteキーやBackspaceキーで削除するだけです。

毎回この作業が必要になりますが、どのメールで引用を残すか、消すかを個別に判断できるのがメリットです。

設定で引用をデフォルトで非表示にする方法(PC版)

毎回手動で消すのが面倒…というあなたには、Gmailの設定を変更する方法がおすすめです。

ただし、これは完全に引用を「削除」するのではなく、「表示しない」ようにする設定です。

  1. Gmail画面右上の歯車アイコン(設定)をクリックします。
  2. 「すべての設定を表示」をクリックします。
  3. 「全般」タブの中をスクロールしていくと、「返信時のデフォルトの動作」という項目があります。(少し見つけにくいかもしれません)
  4. ここで「返信」を選択すると、返信時に引用符を表示しないようになります。(ただし、これは完全に削除するわけではなく、返信画面で「…」ボタンをクリックすると引用部分が表示されます)

この設定は少し分かりにくいかもしれませんが、毎回引用部分を編集画面で見たくない場合には便利です。

ただ、完全に引用を消したい場合は、やはり手動での削除が必要になります。

(注意点) 以前は「引用部分を含めない」という直接的な設定があったようですが、現在のGmailの仕様では見当たらないようです。そのため、完全に引用を消したい場合は手動削除が基本となります。

スマホアプリ(iOS/Android)での引用削除方法

スマホアプリの場合も、基本的には手動で削除します。

返信画面を開くと、元のメッセージが引用されています。

引用部分を長押しするなどして選択し、表示されるメニューから「削除」や「カット」を選べば完了です。

指での操作になるためパソコンよりやや選択しにくいかもしれませんが、慣れれば手軽にできるようになるでしょう。

ショートカットキーを使った効率的な削除(上級者向け)

パソコンでGmailを使っている場合、ショートカットキーを使うと、もっと素早く引用部分を削除できます。

返信画面を開いた状態で、以下の手順を試してみてください。

  1. Ctrl + A (Macの場合は Cmd + A) を押して、メール本文全体を選択します。
  2. Shift キーを押しながら、あなたの返信本文の部分だけをマウスでクリックするか、矢印キーで選択解除します。(これで引用部分だけが選択された状態になります)
  3. Delete キーまたは Backspace キーを押して、選択された引用部分を削除します。

少し慣れが必要かもしれませんが、メール作業が多い方にとっては、時間短縮につながるテクニックです。

引用なし返信のビジネスマナー:いつOK?いつNG?

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引用なしで返信する技術的な方法は分かりましたが、一番気になるのは「それってビジネスシーンで失礼にあたらないの?」ということですよね。

結論から言うと、状況によります。

引用なし返信が許容されるケースと、避けるべきケースを見ていきましょう。

引用なしが許容されるケース

以下のような場面では、引用なしで返信しても問題ないことが多いです。

直前のメールへの短い返信(「承知しました」など)

相手から送られてきたメールに対して、「承知しました」「ありがとうございます」「確認します」といった短い返信をする場合です。

特に、送信してから時間が経っていないメールへの返信であれば、相手もどの件に対する返事かすぐに分かります。

このような場合は、長い引用が付いているとかえって読みにくくなることもありますよね。

1対1の継続的なやり取りで文脈が明確な場合

特定の相手と、あるテーマについて継続的にメールでやり取りしている場合も、引用なしで大丈夫なことが多いです。

お互いに話の流れを理解しているので、わざわざ引用しなくても、どのメールに対する返信かは明らかですよね。

チャットのような感覚でテンポ良く会話を進めたい時には、引用がない方がスムーズかもしれません。

スレッド表示で履歴確認が容易な場合

先ほども触れましたが、Gmailのスレッド表示機能を使っていれば、過去のやり取りは簡単に確認できます。

相手も同じようにスレッド表示を使っている可能性が高い場合は、「引用がなくても大丈夫だろう」と判断できるかもしれません。

ただし、相手がスレッド表示を使っていない可能性もあるため、少し注意が必要です。

社内など気心の知れた相手とのカジュアルなやり取り

社内の同僚や、普段から頻繁にコミュニケーションを取っている取引先など、ある程度気心の知れた相手であれば、引用なしの返信も許容されやすいでしょう。

特に、形式ばったやり取りよりも、スピード感が重視されるような場面では、引用を省略することで効率が上がることもあります。

引用なしが不適切なケース(引用すべき理由)

一方で、以下のような場面では、安易に引用を削除するのは避けた方が賢明です。

引用を残しておくことには、大切な役割があるからです。

複数人がCCに入っているメールへの返信

これが一番注意したいケースかもしれません。

CCに複数人が入っているメールで引用なしで返信してしまうと、途中からスレッドに参加した人や、全てのメールを細かくチェックしているわけではない人にとって、「一体何に対する返信なの?」と混乱を招く原因になります。

どの部分に対する返信なのかを明確にするためにも、複数人が関わるメールでは、関連する部分だけでも引用を残すのが親切です。

やり取りが長期間空いた後の返信

数週間前、あるいは数ヶ月前に受け取ったメールに対して返信する場合、相手はもうその内容を忘れてしまっている可能性が高いです。

そんな時に引用なしで返信を送っても、「何の件だっけ?」と思わせてしまいます。

相手に過去のメールを探させる手間をかけさせないためにも、どのメールに対する返信なのかが分かるように、必ず引用を付けましょう。

複数の論点があるメールへの部分的な返信

一つのメールの中に、質問や依頼事項が複数含まれていることがありますよね。

そのうちの特定の項目についてだけ返信する場合、どの部分に対する回答なのかを明確にするために、該当箇所を引用するのがマナーです。

引用がないと、どの質問に答えているのか、あるいは他の質問は無視しているのか、相手を不安にさせてしまう可能性もあります。

指示や確認事項など、後で証跡として残したい内容

業務上の指示、重要な確認事項、決定事項など、後で「言った」「言わない」の問題にならないように記録として残しておきたい内容は、引用を付けて返信するのが基本です。

元の依頼内容と、それに対する回答(承諾や確認など)がセットになっていることで、後から見返したときに状況を正確に把握できます。

これは、自分自身を守るためにも大切なことです。

H4: 相手が引用を好む文化や慣習がある場合

会社や部署によっては、「返信時には必ず引用を付ける」というルールや慣習がある場合があります。

また、特定の業界や、年配の方の中には、引用がないと失礼だと感じる方もいるかもしれません。

相手のスタイルや、所属する組織の文化に合わせて、柔軟に対応することが大切です。

もし迷ったら、最初は引用を付けて送るのが無難でしょう。

迷ったときの判断基準:相手への配慮が最優先

結局のところ、引用を付けるか付けないかの最終的な判断基準は、「相手にとってどちらが分かりやすいか・親切か」ということです。

自分の都合だけで判断するのではなく、メールを受け取る相手が内容をスムーズに理解できるか、誤解なく意図が伝わるか、という視点を常に持つことが、良好なコミュニケーションの鍵となります。

迷ったときは、少し手間でも引用を付けておく方が、トラブルを防ぐ意味でも安全策と言えます。

引用なし返信で注意すべきポイント

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引用なしで返信する際には、いくつか気を付けておきたいポイントがあります。

これらを意識することで、よりスムーズで誤解のないコミュニケーションが可能になるでしょう。

どのメールへの返信か明確にする工夫(件名など)

引用をしない場合、相手が「どのメールに対する返信なのか」をすぐに理解できるように、件名で工夫することが大切です。

例えば、元のメールの件名に「Re:」が付いているだけだと、同じ件名のメールが複数ある場合に混乱を招くことがあります。

可能であれば、件名に「(〇〇の件)」「【ご回答】」などを追記したり、本文の冒頭で「先ほどお問い合わせいただいた〇〇の件ですが」のように、どの用件に関する返信なのかを明確にすると親切です。

誤解を招かない簡潔で分かりやすい文章を心がける

引用がない分、あなたの書いた返信本文が、相手にとって唯一の情報源となります。

曖昧な表現や説明不足な部分がないように、いつも以上に簡潔で分かりやすい文章を心がける必要があります。

誰が読んでも同じように理解できる、具体的な言葉を選ぶことが大切です。

特に、依頼や指示に対する返信の場合は、「何を」「いつまでに」「どのように」対応するのかを明確に伝えましょう。

相手によっては失礼と受け取られる可能性を理解する

先ほども触れましたが、引用なしの返信を「簡潔で良い」と捉える人もいれば、「丁寧さに欠ける」「失礼だ」と感じる人もいます。

特に、目上の方や初めてやり取りする相手、あるいは形式を重んじる文化のある企業の方に対しては、安易に引用を省略しない方が無難です。

相手との関係性や相手の普段のメールスタイルなどを考慮して、慎重に判断しましょう。

組織やチーム内のルールを確認する

会社や部署によっては、メールの返信に関するルールが定められている場合があります。

例えば、「社外へのメールでは必ず引用を付ける」「CCに複数人いる場合は引用必須」といったルールがあるかもしれません。

まずは、自分が所属する組織のルールや慣習を確認することが大切です。

周りの先輩や同僚がどのようにメールを作成しているかを観察するのも参考になりますよ。

もっと効率的に!メール返信を楽にするヒント

もっと効率的に!メール返信を楽にするヒント

毎日のメール業務、少しでも楽に、効率的にこなしたいですよね。

引用の扱いに慣れることも大切ですが、他にもメール返信をスムーズにするためのヒントがいくつかあります。

定型文やテンプレートを活用する

よく使う挨拶文、お礼の言葉、確認のフレーズなど、定型的な文章は、あらかじめテンプレートとして保存しておくと便利です。

Gmailにも「テンプレート(旧称:返信定型文)」機能があります。

設定の「詳細設定」タブで「テンプレート」を有効にすると、作成したメール本文をテンプレートとして保存し、次回から簡単に呼び出すことができます。

毎回同じ文章を入力する手間が省けるだけで、かなりの時間短縮になります。

要点を絞って返信する訓練をする

メールが長くなる原因の一つは、あれもこれもと情報を詰め込みすぎることです。

相手が何を知りたいのか、自分が何を伝えたいのか、メールを送る前に「要点」を明確にする習慣をつけましょう。

箇条書きを使ったり、結論から先に述べたりするなど、相手が短時間で内容を把握できるような構成を意識するだけでも、メール作成のスピードと質が向上します。

これは、引用する・しないに関わらず、効果的なコミュニケーションの基本です。

AIを活用したメール作成支援

最近、文章作成をサポートしてくれるAIツールが注目されていますよね。

実は、メール作成においてもAIの力を借りることで、より効率的に作業を進めることが可能です。

AIが文脈を理解して返信案を作成

AIは、受け取ったメールの内容や、これまでのやり取りの流れ(文脈)を理解して、それに合った返信文案を提案してくれます。

「承知しました」「ありがとうございます」といった簡単な返信はもちろん、少し複雑なお願いや質問に対する返答も、AIが下書きを作成してくれるので、あなたはそれを確認・修正するだけで済みます。

一から文章を考える手間が大幅に削減されるのは、非常に便利ですよね。

面倒な定型句や敬語もAIにおまかせ

ビジネスメールで意外と時間がかかるのが、適切な敬語の使い方や、丁寧な言い回しを考えることです。

特に、日本のビジネス文化では、相手に失礼のないように、言葉遣いに細心の注意を払う必要がありますよね。

AIは、こうしたビジネスシーン特有の表現にも対応しています。

正しい敬語を使った丁寧な文章や、状況に応じた適切な定型句などを、AIが自動で生成してくれるので、あなたは内容の確認に集中できます。

AIメール作成支援ツールを活用してみる

このようなAIの力を借りて、日々のメール業務をもっと楽にする方法があります。

例えば、AIメール作成支援ツール『代筆さん』を使えば、簡単な指示や要点を伝えるだけで、AIが状況に応じたビジネスメールを作成してくれます。

『代筆さん』は、受け取ったメールを貼り付けて、「お礼を伝えて、日程調整をお願いする」といった指示を出すだけで、適切な返信文案をすぐに作成してくれます。

日本語での指示で、英語や他の言語のメールを作成することも可能です。

よく使う指示を保存しておけば、毎回同じ指示を入力する手間も省けます。

毎日のメール作成に追われている、もっと効率化したい、と感じている方は、こうしたツールの活用もぜひ検討してみてください。

まとめ:状況に応じた引用の使い分けで、スマートなメールコミュニケーションを

まとめ:状況に応じた引用の使い分けで、スマートなメールコミュニケーションを

引用なし返信は、メールを簡潔にし、読む人の負担を減らすメリットがありますが、状況によっては相手に意図が伝わりにくくなったり、失礼だと受け取られたりする可能性もあります。

大切なのは、相手への配慮です。

1対1の短いやり取りや、気心の知れた相手であれば引用なしでも良いかもしれませんが、複数人が関わるメールや、やり取りが久しぶりの場合、重要な内容を含む場合は、適切に引用を使うのがマナーと言えるでしょう。

迷ったときは、引用を付けておくのが無難です。

そして、日々のメール作成をもっと効率的にしたいと感じているなら、テンプレート機能の活用や、要点を絞る訓練に加えて、AIの力を借りるのも一つの有効な手段です。

例えば、『代筆さん』のようなAIメール作成支援ツールは、あなたの指示に基づいて適切なメール文面を作成し、時間のかかる作業をサポートしてくれます。

状況に応じて引用をスマートに使い分け、時には便利なツールも活用しながら、あなたらしい、効率的で丁寧なメールコミュニケーションを実現していきましょう。

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